2014年11月25日火曜日

Uebelmannia pectinifera、Turbinicarpus alonsoi、Strombocactus disciformis

調べ始めるとサボテンは奥が深いですね。2000種類以上も存在するそうですし、コレクション性も高く、沼にはまってしまったらと考えると恐ろしいです。大きくならない(または成長が遅い)ものも多いので、アパートのベランダで育てるのも負担にならないとはいえ、ほどほどに自分のスタイルでやっていきましょう。

Uebelmannia pectinifera(ユーベルマニア ペクチニフェラ)

ブラジル生まれのサボテン、ユーベルマニアの代表格ペクチニフェラです。成長が遅いと聞いていたので、ある程度の大きさがあるものが欲しかったところ、いつもの鶴仙園さんで欲しかったサイズのものを見つけました。寒さに弱いらしいので、室内で断水気味に冬を過ごそうと考えています。


しかし他のサボテンとは明らかに雰囲気が違います。艶やかさと言うのか、色気と言うのか。他のサボテンと並べて見るとペクチニフェラだけ浮き立って見えるほどです。真上から成長点を見ると、吸い込まれそうな感覚に陥ります。

Turbinicarpus alonsoi(ツルビニカルプス アロンソイ)

ペクチニフェラと同じ日に購入したアロンソイ。小型種ばかりのツルビニカルプスの中では最大の大きさになるそうですが、それでも高が知れています。ストロンボカクタスの菊水と似た雰囲気かなと思っていましたが、実際に比べると全然違いますね。小さいながらも世界観が凝縮していて見応えがあります。

Strombocactus disciformis / Euphorbia horrida / Pelargonium carnosum

ちなみに11月のビッグバザールで手に入れた植物3点。手前が菊水ですね。緑色の肌と成長点の綿毛のコントラストが爽やかな印象です。残り2点はユーフォルビアのホリダとペラルゴニウムのカルノーサム(枯野葵)。

小型の鉢が着々と増え続けています。

2014年10月30日木曜日

Agave Potatorum '白肌雷神'

Agave potatorum
白肌雷神の育て方については今のところ不安はありません。とにかく強光に当てていればいい。成長が早いので、遠慮なく日に当てないとすぐ形が崩れてしまう気がします。ネットでは徒長した雷神を良く見かけますしね。


形は良いのですが、もう少し美しく白肌を保ちたいです。しかし成長すればさらに白くなるとどこかの記事で読んだような気もしますし、今の状態が汚いわけでもないので、あまり気にせずに今後を見守ることにしましょう。

2014年9月29日月曜日

The summer is ending (Ageve Blue Ball, no.1, Montana, potatorum '白肌雷神')

今夏。ほとんどのアガベは調子を崩さず、それなりに成長しました。これからさらに加速してくれるといいのですが。

記録によると2014年8月5日に手に入れたAgave titanota 'blue ball'。結構前にうちに来た気がしていたけどわりと最近でしたね、抜き苗で入手して、特別な発根処理は何もせずに植え込みましたが、葉も開いてきていい感じです。


こちらは本家のAgave Titanota 'No.1'。白鯨でも巌竜でもなく無印のナンバーワン。すごいかっこいい。より肉厚にすべく、今後も硬作りに精進します。


案外気に入っているAgave montana。これも新葉が開いてきています。こいつを迎えたのは、記録によると7月20日ですかね。じわじわ成長しています。やがては見応えが出てくるのかなー。


成長スピードが一番早い白肌雷神。まったく下葉も枯れない。強靭。


2014年9月11日木曜日

3 of Agave Victoriae-Reginae(笹の雪)

一般的にアガベと聞いて思い浮かぶのはどんな姿でしょうか。アメリカーナあたりは基本として、あとは吉祥天などのパリー系や、雷神や吉祥冠などのポタトラム系、あるいはチタノータなんかもアガベだというのは感覚的に理解できます。

しかし笹の雪はどうか。アメリカーナや雷神、吉祥天などと同じ仲間だと初見で理解できるでしょうか。年数が経ち、球体的に完成された株を見ると、むしろ植物にさえ見えないかもしれない。アガベは「Sculpture(彫刻)」とも喩えられますが、笹の雪に至っては特にそれが顕著です。

そんな笹の雪は特別に好きな種類のひとつなのですが、やはり他のアガベとは別物として見ている気がしますね。育てる上で気を使う点も違うと思います。

輝山はすっかり斑が褪せてしまって、まるで無地のよう。名前負けもいいところです。貴様なんて「輝」を取ってただの「山」だ!。


氷山。黒いプラスチックの4号鉢に植え替え後、しばらく動きがなかったので心配していたのですが、じわじわと葉が開き始めました。鉢裏の穴からも白い根が伸びているのを確認できましたし一安心といったところです。


ダルマ葉の笹の雪の仔株。実は親株は腐って死んでしまいました。湿気と高温が原因かと思われます。やはり笹の雪は乾燥気味に育てた方がいいですね。


2014年9月9日火曜日

ビカクシダ・リドレイ / Platycerium Ridleyi 育成記録・その1

最近、アガベよりも面白いと感じているのがビカクシダ。去年小さな苔玉で買ったビカクシダ(たぶんビフルカツム)の貯水葉が梅雨頃から急激に成長しているのが楽しく、ビカクシダ自体に興味が湧いてきました。

原種は18種類と言われているビカクシダですが、その中でもひときわ特徴的な佇まいを見せるのはリドレイ(Platycerium Ridleyi)。珍奇な姿だなあと思ってはいたのですが、某オークションで思いのほか安く買うことができて、我が家に招いてしまいました。

2014年6月19日

当初の姿。最初見たときは本当にキャベツだと思いました。想像を超えるキャベツ感。百聞は一見に如かずのキャベツ感。率直に「変な植物に手を出してしまった」という感想。


2014年7月10日

草体の上下がわからず、板付けをやり直すこと数度。その度にリドレイの貯水葉は痛み、茶色く変色していきました。一方、胞子葉はいい具合に成長しているのですが何だか向きがおかしい。


2014年8月26日

やがて貯水葉は完全に枯れ、大丈夫なのかとヒヤヒヤする時期が続きます。そんな折に現れた希望の萌芽。その姿は、紛うことなき貯水葉です。なお、向きがおかしかった胞子葉は、新しい胞子葉の進行を邪魔していたのでカットしました。



2014年9月9日

そして現在。リドレイの貯水葉は、立派なキャベツを感じさせる成長を遂げています。なんとか無事に株全体を覆って欲しい。そして願わくば、向かって左側も貯水葉を展開させて欲しい。


まだまだリドレイから目が離せない日々が続きそうです。

2014年8月27日水曜日

Phyllanthus Mirabilis(フィランサス・ミラビリス)

渋谷のネペンテスで手に入れたフィランサス・ミラビリス。時期を正確には記憶していませんが、一年以上前のことだったと思います。当初は葉や茎が貧弱で、もともとこういう植物かと考えていたのですが、今年の春以降から勢い良く成長し、一年前とはまるで異なる印象の姿に変貌を遂げました。






冬こそ葉を落とし休眠したものの、新芽が生えてきた春以降は雨の入るベランダに放置。梅雨の間も外に置いたままでしたが、何ら調子を崩すことはなく、元気に葉を繁らせました。

初春に植え替えたのですが、既に細かい根が鉢裏や土の表面まで飛び出ています。鉢が小さかったのかもしれません。大きな鉢に植え替えれば、塊根部分も太ってくれるのでしょうか。

2014年8月26日火曜日

Tylecodon Reticulatus '万物想'

8月もまもなく終わり。油蝉の死骸を見つけることも多くなりました。暑さの一番の盛りは既に通り過ぎ、どことなく秋の気配すら漂っているような気がします。

夏は冬型の植物にとって休眠の時代。和名で「万物想」と名付けられたtylecodon reticulatusは、7月頃から丸々とした肉厚の葉を落とし、今もなお深い眠りの中にいます。

「枯れ木も山の賑わい」という言葉がありますが、まさに夏の万物想にとって適切な表現であるように思えます。枯れた花序が、荒涼とした木肌に賑わいを与える。万物想独自の世界観を存分に味わうには、「枯れ木」の存在が欠かせません。


このブログではアガベを中心に紹介しようと考えていましたが、当然アガベ以外の植物も所有しているわけで、これからは他の植物も取り上げていきたいと思います。

2014年7月10日木曜日

Agave Victoriae-Reginae '氷山'

台風8号が近づいてきていますね。台風が接近する前の晴れ間に撮影したアガベたち。


赤玉土だけで植えたせいか、根を切りすぎたせいか、しばらく動きのなかったナンバーワン。ようやく成長点の葉が開き始めました、見えないけど。あと、鉢裏を見ると既に根が飛び出そうになってる。やっぱり見えないけど。


笹の雪。これも動きが遅い。しかし素質は感じる。素晴らしい姿になる素質を……。


動きが早いのがこちら、メリコ錦。どんどん葉が展開しています。1月で3枚くらい開いたんじゃなかろうか。横から撮ってるからわからないですね。


ずっとこじれてた華厳もようやく調子を上げてきた。復活してきたところで鉢を倒されるアクシデントもありましたが、なかなかタフな奴です。直射日光にもびくともしないし。



ここで大物の登場。笹の雪の最高峰、鮮明白覆輪の氷山です。



他のアガベとは一線を画す涼し気な佇まい。変な表現ですが、他の笹の雪と同じ種類とは思えないほどの気品があります。しかし鉢が大きすぎる気がするので植え替えたい。家のアガベは黒の鉢で統一したいと考えています。

2014年6月16日月曜日

Agave Potatorum '白肌雷神'

「白肌雷神」の札で手に入れた雷神を植え替えました。

当初、雷神自体はそれほど好きな種類でもなかったのですが(なぜ買った)、育てるうちにお気に入りのひとつに。そういうことってありますよね。

丈夫で、成長が早くて、育てていて楽しい種類です。仔株も大きくなり、3号鉢がさすがに窮屈になってきたので、植え替え&カキ仔。
 

 4号鉢に植え替えました。実際に植え込んでみると、ちょっと窮屈な感じが。とはいえ4.5号鉢はさすがに大きすぎると思うんですよねえ。
 

カキ仔。これは2.5号鉢に植えました。根の形状のため若干斜めになっていますが、やがて修正されると信じましょう。

2014年6月12日木曜日

Agave Victoria-Reginae

笹の雪です。鶴仙園にて「特選ダルマ太ペンキ」の札で購入したものです。


右上に少し写っていますが、ある日突然、葉の一部が腐ってしまいました。遮光している場所に置いていましたし、一緒に並んでいる他の鉢には変化がなかったので原因がわかりませんでした。


鉢を裏返してみると、これが直接の原因かどうかは不明ですが、太い根が鉢から飛び出していました。恐らく根詰まりしているのでしょう。

(→後記:後から考えると、おそらく蒸れによるダメージでした)


仔株も大きくなってきていましたし、ここで植え替えることに。2.5号鉢から3.5号鉢へ。鉢がちょっと大きすぎるような気もしますが。


仔株は2.5号鉢へ。

笹の雪は、ダルマ葉のものが圧倒的に格好良いと思います。早く成長して欲しいものですが、じっくり待つしかありません。

2014年6月5日木曜日

Agave Victoria-Reginae '輝山'

ずっと憧れだった輝山を手に入れました。

アガベの笹の雪には様々なタイプが存在しますが、その中でも葉の幅が広く、鮮明な黄覆輪のものを輝山と呼びます。成長した株の凛々しさは、独特のものがあります。
 
以前から輝山は探していたのですが、同じ輝山という名であっても、葉が細長いもの、斑廻りが微妙なものも多く、案外選ぶのが難しい種でした。店頭でも、オークション等でも、株自体は良く見かけるのですが。

そんな折、外出の合間に立ち寄った鶴仙園本店で出会ったのが、こちら。小さい株ながらも、既に美しいロゼットを形成しつつある良型、そして鮮明な黄色斑。素晴らしい姿です。これからしっかり作り込んでいきたい。


鶴仙園の親父さん曰く、「氷山なんかよりよっぽど格好良いよ。葉が広くてさ」とのこと。個人的には氷山も素晴らしいと思うのですが、確かに輝山には有無を言わせぬ力強さがあります。

ちなみにアガベの斑は不安定なものが多く、輝山も何らかの要因によって、斑が薄くなったり、鮮明になったりするそうです。

2014年6月4日水曜日

ビッグバザールでメリコ錦を購入

2014年6月1日、国際多肉植物協会(ISIJ)主催のビッグバザールに行ってきました。

狙いは初めからアガベのみ。パキポディウムも手頃なものがあれば欲しいなと思うものの、あまり手を広げると狭いベランダが溢れかえってしまうので、できるだけ見ないように心がけました。そもそもアガベだけでも場所を取られますからね。

そして手に入れたのは、こちら。メリコ錦です。


メリコ錦と言えば、葉がベッタリと寝てしまっているものが多い印象がありましたが、この株は締まった良い形をしていて、一目で気に入りました。刹那、フレキシスピナ錦かと思いましたが、そういえばメリコもパリーの一種ということになっているので、姿が似ているのも考えてみれば納得。値段も手頃だったので、即購入です。

素晴らしい斑。見応えがありますね。


スラリと伸びた刺も見事。紫色の刺は色気すら感じさせます。


アガベ特有の爪の痕も存分に堪能できるという。
 

こうやってみると、斑良し、刺良し、形良し。アガベの良いところを多く兼ね揃えた優等生だと気付かされます。

スタンダードとしての魅力を備えたアガベ。メリコ錦はそんな存在だったのです。