8月もまもなく終わり。油蝉の死骸を見つけることも多くなりました。暑さの一番の盛りは既に通り過ぎ、どことなく秋の気配すら漂っているような気がします。
夏は冬型の植物にとって休眠の時代。和名で「万物想」と名付けられたtylecodon reticulatusは、7月頃から丸々とした肉厚の葉を落とし、今もなお深い眠りの中にいます。
「枯れ木も山の賑わい」という言葉がありますが、まさに夏の万物想にとって適切な表現であるように思えます。枯れた花序が、荒涼とした木肌に賑わいを与える。万物想独自の世界観を存分に味わうには、「枯れ木」の存在が欠かせません。
このブログではアガベを中心に紹介しようと考えていましたが、当然アガベ以外の植物も所有しているわけで、これからは他の植物も取り上げていきたいと思います。